肺がん
- 2024/02/13
- 更新しました
- 2021/10/27
- 更新しました
- 2021/02/25
- 更新しました
- 2020/08/17
- 更新しました
- 2020/07/27
- 更新しました
- 2020/07/22
- 更新しました
- 2017/04/25
- 掲載しました。
検査・診断
肺がんが疑われるときは次のような検査が行われます。
画像検査
肺がんが疑われるときは、実際に肺にがんがあるかどうか調べるために画像検査を行います。肺がんはX線にも描写されるので、肺がんが疑われたときに第一に行うのは簡便に実施できるX線写真撮影です。
そして、X線写真でがんが疑われる病変が確認された場合は、大きさや位置などをさらに詳しく調べるためのCT検査を行います。ただし、X線写真では小さながんを発見することはできません。早期発見を目指すためにはX線写真よりもCT検査のほうが優位であることが分かっています。そのため、人間ドックでは胸部CT検査が多く用いられています。
また他臓器への転移が疑われるときは、PETスキャン検査やMRIによる全身の検査が行われることもあります。
腫瘍マーカー検査
肺がんを発症すると特異的に体内で値が高くなる腫瘍マーカーの有無を調べるために、血液検査が行われます。なお、肺がんには組織の特徴によっていくつかのタイプがあり、増加する腫瘍マーカーはタイプによって異なります。そのため、肺がんの診断のためでだけではなく、治療方針決定のため肺がんのタイプを特定する際にも有用な検査です。
ただし、腫瘍マーカーが現れるのは主に進行したがんであり、早期のがんでは異常を発見できないことがあります。そのため、この検査は補助的な検査として用いられます。また、肺がんの発症に関与していると考えられる特定の遺伝子の有無を調べる血液検査が行われることもあります。
喀痰細胞診検査
痰を採取し、その中にがん細胞が含まれているか調べる検査です。主に喫煙習慣のある人を対象に行われます。肺がん検診で実施されることもあり、簡便に肺がんか否かの可能性を探るための検査となっています。
気管支鏡検査
気管支に内視鏡を挿入して内部の状態を詳しく調べる検査です。通常はCT検査などで腫瘍の位置を特定してから行います。
気管支鏡は病変部の一部の組織を採取することもできるため、顕微鏡で詳しく観察してがん細胞の有無を調べる病理検査を同時に行うことも可能です。また、採取した組織を元にがんの遺伝子検査を行うこともあります。
がん遺伝子検査
がんの組織を採取し、がん細胞にどのような遺伝子変異が生じているかを調べる検査をいいます。遺伝子変異が分かることによって、より効果のある治療薬を選択できる可能性があります。
医師の方へ
肺がんの概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
Medical Note Expertでしか読めない、学会や医局の最新医療知見を得ることができます。
若手が「発表」で競い合う「ことはじめ甲子園」など新企画も盛りだくさん―第64回日本呼吸器学会学術講演会、4月5日から横浜市で開催
「ポストコロナ時代の呼吸器病学~みなと横浜から世界へ、そして未来へ~」をメインテーマに、第64回日本呼吸器学会学術講演会が2024年4月5~7日、横浜市のパシフィコ横浜ノースで開催される。COVID-19のパンデミックから日常を取り戻しつつあるなかで開催される学術講演会は、5年ぶりにライブ配信なしで
「知の融合で拓く未来」見据え日本呼吸器学会学術講演会開催―大会長、髙橋 和久・順天堂大教授が注目演題など紹介
日本呼吸器学会は2023年4月28~30日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで第63回学術講演会を開催する。COVID-19の影響でオンサイトでの議論や情報交換の場が限られた期間を乗り越え、「知の融合が拓く呼吸器病学の未来」を見据えて多数の充実したプログラムを準備している。大会長を務める順天堂大学
【第80回日本癌学会レポート】がんと生きる高齢者の介護予防――「高齢者機能評価(GA)」が必須の手法に(3500字)
一人暮らしの高齢者が増加している今、「介護予防*」は喫緊の課題である。さらにがん患者は、介護要因となる老年症候群を高頻度に有するとの報告もあり、高齢者ががんと共生するためには、より介護予防のアプローチが欠かせない。東京都健康長寿医療センター 呼吸器内科部長 山本 寛氏は、第81回日本癌学会学術総会(
「肺がん」を登録すると、新着の情報をお知らせします