原因
肺アスペルギルス症は、環境中に幅広く存在するアスペルギルス属という真菌によって引き起こされます。3つの病態はそれぞれ以下のような原因で発症します。
慢性肺アスペルギルス症
肺結核や慢性閉塞性肺疾患、気管支拡張症などの肺疾患がベースにあることで引き起こされます。こうした肺疾患により肺に物理的な損傷が形成されて、そこにアスペルギルス属が感染することで病気の発症に至ります。
侵襲性肺アスペルギルス症
アスペルギルス属が肺に侵入することで引き起こされますが、主に真菌に対する免疫力が低下したことで発症します。アスペルギルスは環境中に広く存在し、免疫力が正常な方は、肺に吸い込んでも感染は来しません。
しかし、抗がん剤の影響やエイズなどで免疫力が低下すると、アスペルギルス属を制御することができなくなって、感染症を発症することがあります。
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症
アスペルギルス属に対してのアレルギー反応が原因となって引き起こされます。すなわち、環境中に広く存在するアスペルギルス属を吸い込み、肺や気管支において過敏反応が生じて、病気の発症に至ります。
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