けっかんせいにんちしょう

血管性認知症

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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症状

血管性認知症の症状は、日常生活に支障を来すような記憶障害や認知機能障害を認めます。具体的には、「物覚えが悪くなった」、「今までできていたことができなくなった」、「時間や物の名前、においや味がわからない」、「自分で服を着ることができない」、「自分の家に帰ることができない」など様々な症状が現れます。これらの症状は必ずしも血管性認知症に特徴的なものではなく、アルツハイマー型認知症を代表とするその他の認知症でも認めます。

血管性認知症でより特徴的なのは、突然症状が悪くなったり落ち着いたりなど、症状に変動が見られる点です。また特定の分野のことはしっかりできるのに、他のことになるとからっきし出来なくなるといった、「まだら認知」と呼ばれる症状を示すのも血管性認知症における特徴の一つです。

その他の症状として血管性認知症では、抑うつ状態になったり、その場の状況に関係ない感情(突然泣き出したり笑い出したりする)を表したりすることもあります。また、「加速歩行」といったパーキンソン病によく似た症状も出ます(これを脳血管性パーキンソニズムといいます)。血管性認知症はアルツハイマー病と比較すると記憶障害(認知障害)や人格障害は軽度な傾向にありますが、遂行機能低下と抑うつ症状・感情失禁などの精神症状はより高度だと考えられています。

また、血管性認知症では片麻痺や構音障害などの神経症状をともなうことが多いです(アルツハイマー型認知症ではこれらは末期にならないと出現しません)。同時に、早期から歩行障害や尿便失禁をきたすこともよく見受けられます。ただし、血管性認知症は病態認識がはっきりしており、自分が病気であるという意識は末期まで保たれます。

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