かんせつりうまち

関節リウマチ

最終更新日:
2020年11月24日
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2020/11/24
更新しました
2017/04/25
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概要

関節リウマチは自分自身の体に免疫反応が起こることにより、関節の内面を覆っている滑膜(かつまく)に炎症が起こる自己免疫疾患です。滑膜に炎症が起こると、滑膜が増殖して周囲の軟骨や骨を溶かし関節に長期間にわたって炎症が起こるため、結果として関節が破壊され関節の変形、脱臼(だっきゅう)癒合(ゆごう)など体の機能に障害が現れることがあります。

日本では人口の0.5〜1%がかかる比較的頻度の高い全身性免疫疾患で、男女比は1:3〜4であり女性の患者が多い病気です。

原因

関節リウマチでは、本来細菌やウイルスなどから自分を守るはずの免疫機能が、何らかの異常により自分の体の一部である関節に対してはたらき、痛みや炎症を引き起こすと考えられています。発症にいたる詳しい原因は明らかになっていませんが、遺伝的要因と環境的要因が組み合わさって発症するものと考えられています。

近年の研究では、関節リウマチの発症に遺伝的要因が10〜15%関与していると考えられています。遺伝的要因としては、リウマチになりやすい遺伝子が100種類程度あると考えられており、その代表例として白血球の遺伝子であるHLA-DRB1などが挙げられます。

一方、環境的要因として確実視されているのは喫煙です。また、可能性のある要因として、歯周病、腸内細菌の乱れ、慢性の呼吸器感染症など免疫系が活性化される要因が挙げられています。

症状

関節リウマチの主な症状は、関節のこわばりや関節の痛み・腫れです。関節のこわばりとは、関節が思ったように動かないことを指し、更年期の人やほかの病気の人でもみられることがありますが、関節リウマチでは通常1時間以上と長時間続くことが特徴です。

痛みは全身のどの関節の部位にも生じる可能性があります。特に手首や手指の関節に起こることが多く、ほとんどの場合、1つの関節にとどまりません。関節の炎症が長期間続くと関節の軟骨・骨が少しずつ破壊され、関節の変形や脱臼、関節が硬くこわばる強直、関節の曲げ伸ばしが難しくなる拘縮(こうしゅく)を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたします。

また、炎症が強ければ発熱、全身倦怠感(けんたいかん)、体重減少、食欲不振といった全身症状を伴うこともあるほか、間質性肺炎や血管炎などを合併するケースもあります。特に間質性肺炎はレントゲンで7〜10%、CT検査で20〜30%みられる頻度の高い合併症です。

検査・診断

関節リウマチの検査には、血液検査や画像検査があります。これらの検査結果と症状を組み合わせて診断します。

血液検査

関節リウマチの血液検査では、自己抗体の様子と炎症反応の様子を調べます。自己抗体ではリウマトイド因子や抗CCP抗体の検査が行われます。保険診療の場合、先にリウマトイド因子を調べ、これが陰性の場合でも関節リウマチが疑わしい場合に抗CCP抗体の検査を行うことが一般的です。一方、炎症反応では赤血球沈降速度(赤沈(せきちん)やCRP〈C反応性たんぱく〉)の検査が行われます。

しかし、血液検査が陽性でも必ず関節リウマチというわけではありません。特にリウマトイド因子は健康な方でも陽性になることが多いため、注意が必要です。

また、リウマトイド因子や抗CCP抗体が陰性の関節リウマチもあります。症状や経過から総合的に診断する必要があります。

画像検査

画像検査は単純レントゲンを中心に行われ、追加で関節超音波検査やMRI検査が行われることがあります。単純レントゲン検査では手足を撮影し、骨の表面がかけた状態である骨びらんの有無や軟骨が障害された場合に起きる骨と骨との隙間が小さくなる状態がないかどうかを確かめます。

関節超音波が行える医療機関では、関節の腫れや炎症を確認するために関節超音波検査が行われることもあります。また、より詳しく調べる必要がある場合に、MRI検査によって滑膜の腫れや骨びらんを確認します。

治療

関節リウマチの治療の原則は基礎療法・薬物療法・リハビリテーション・手術療法です。治療の選択は、病気の重症度・合併症・日常生活の不自由さなどを総合的に判断して行います。

関節リウマチの関節の破壊は、発症して2年以内に急速に進行することが分かっています。一度破壊された軟骨・骨・関節は元に戻すことができないので、早期診断・早期治療が重要になります。

基礎療法

基礎療法は関節リウマチという病気を理解し、適度な運動と安静、食生活など規則正しい生活を送ることです。そのほか、喫煙歯周病が関節リウマチの活動性に関与していると考えられているため、禁煙などの指導が行われることもあります。

薬物療法

薬物療法は治療の中心的存在であり、リウマチによる関節の炎症や破壊を抑え、寛解を目指す目的で行われます。治療薬としてはまず抗リウマチ薬が検討され、薬の効果が不十分な場合に生物学的製剤やJAK(ジャック)阻害薬の使用が検討されます。

第一選択薬は抗リウマチ薬のメトトレキサートですが、間質性肺炎を合併している人などには使用できないため、その場合には別の抗リウマチ薬が処方されたり、抗リウマチ薬を使用せずに生物学的製剤やJAK阻害薬が処方されたりすることもあります。生物学的製剤とは生物が産生するたんぱく質などの物質を改良して作られた比較的新しい薬のことです。現在、関節リウマチの治療薬として使用できる生物学的製剤は8剤あります。また、JAK阻害薬とは炎症に関わるヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素のはたらきを阻害することで関節リウマチの炎症を抑える治療薬です。現在、関節リウマチの治療薬として使用できるものは5種類あります。

また、関節の痛みを和らげる目的で非ステロイド性抗炎症薬による補助療法が行われることもあります。

リハビリテーション

関節の機能(関節の動く範囲と筋力)を保つためのリハビリテーションも有用です。関節の変形や保護、日常動作の助けのために頸椎(けいつい)カラーや足底版などの装具を使用することもあります。

手術療法

また、薬物療法やリハビリテーションによる治療を行っても、変形等による関節の障害が残ってしまう場合、手術療法が選択されることもあります。具体的には、人工関節置換術、滑膜切除術、関節固定術、腱断裂・手指・足趾の手術、頸椎の固定術などが行われます。

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