こうたくたいせん

光沢苔癬

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

光沢苔癬とは、光沢を持った小さな皮膚の盛り上がり(丘疹)が集まって生じる状態を指します。

原因は明らかになっておらず、比較的まれな病気と考えられていますが、主に子どもや若年者に発症することが多いです。

光沢苔癬で生じる皮膚の変化は、お腹や胸、手などにみられることが多です。皮膚の変化以外にあまり症状はみられませんが、かゆみを伴うこともあります。

 

 

原因

光沢苔癬の原因は、これまでのところ明らかになっていません(2018年7月時点)。光沢苔癬で見られる皮膚症状を病理組織検査すると、リンパ球をはじめとした複数の細胞によって病変が構成されています。光沢苔癬で生じるこうした皮膚変化は、異物に関連していることも推定されています。

また、別の病気との関連性が指摘されることもあります。具体的には、クローン病結核アトピー性皮膚炎、リウマチ性疾患、HIV感染症ダウン症候群などを例に挙げることができます。

症状

光沢苔癬では、数mmまでの小さな丘疹が皮膚の一部に集まったような状態になります。一つひとつの皮膚病変のてっぺんは平坦であり、丸みを帯びた形をしています。皮膚そのものの色と大きな色の違いはありませんが、少しピンクがかることもあります。

光沢苔癬で生じる皮膚変化は、胸やお腹、手や陰部周辺にみられることが多い一方、手のひらや足の裏などに生じることはまれです。

基本的には見た目の変化以外には特別な症状が現れることはありませんが、かゆみを伴うこともあります。

光沢苔癬は、がんに変化したり、周囲に感染して病気が広がったりするタイプの病気ではありません。時間経過と共に、自然に消失することも期待できます。

検査・診断

光沢苔癬は、小さな丘疹が皮膚の一部に集まったような状態などの、皮膚に生じた変化を詳細に確認・評価することで疑われます。

さらに、光沢苔癬をより詳細に診断することを目的として、病変部位の皮膚を一部採取し、病理組織検査を行うこともあります。病理組織検査では、光沢苔癬に特徴的な皮膚変化が生じていないかを確認します。

治療

光沢苔癬は、多くの場合数か月から数年で自然に改善することが期待できます。 皮膚病変が改善した際には、瘢痕(はんこん)形成をきたしたり、色素沈着を残したりということもなく、元通りの皮膚に戻ることが期待できます。

自然治癒が期待できることの多い光沢苔癬ですが、ときに治療介入が検討されることもあります。つまり、皮膚病変が現れる範囲が広い、かゆみをともなう、予測されるよりも皮膚病変の治りに時間がかかるなどの場合には治療が検討されます。

具体的な治療方法としては、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の内服薬、光線療法、などが適宜検討されます。

 

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