かるしうむ

カルシウム

最終更新日:
2024年05月23日
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2024/05/23
更新しました
2021/03/10
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カルシウム不足、過剰摂取による健康上のリスク

短期的にカルシウムが不足または過剰に摂取したとしても特に健康への影響はありません。しかし、長く不足した状態が続いた場合には骨粗しょう症高血圧動脈硬化糖尿病などを招き、反対に長く過剰な状態が続いた場合には泌尿器系の結石などの原因となることがあります。

カルシウムが不足した場合

カルシウムが不足することで生じる健康上の問題として、骨粗しょう症がよく知られています。骨粗しょう症とは、骨密度が低下して骨がもろくなる病気で、日本においては1,000万人以上の患者がいるといわれています。

骨は、古くなった骨を溶かして壊すこと(骨吸収、骨破壊)と、新たに骨を作ること(骨形成)を繰り返し、新陳代謝されています。骨形成には十分なカルシウムが必要なため、長期的に不足すると骨吸収が骨形成を上回り、骨密度が低下します。

また、長期にわたってカルシウムが不足することで、高血圧や動脈硬化、糖尿病、軟骨の変性、変形性関節症、免疫異常、認知障害など、さまざまな病気を引き起こす可能性も指摘されています。

極度に不足した状態を“低カルシウム血症”といい、手足のしびれ、筋肉のけいれん、全身のけいれん、心拍リズムの異常などが現れ、適切な治療を受けなければ命に関わることもあります。ただし、健康な人が低カルシウム血症になることはまれで、多くは腎機能障害、胃の切除、利尿薬など薬の使用によって起こります。

カルシウム不足に年齢や性別は関係ありませんが、無月経の女性や閉経後の女性、菜食主義者、乳糖不耐症、牛乳アレルギーの人は不足しやすいといわれています。

カルシウムが過剰な場合

カルシウムを過剰摂取することで便秘になる場合があります。また、高カルシウム血症、高カルシウム尿症、泌尿器系の結石、腎機能不全、血管壁の石灰化などが生じることがあります。

しかし、厚生労働省が定めるカルシウムの摂取上限量は成人で2,500mg/日であり、健康な人が通常の食事でこの値を超えることは基本的にありません。過剰摂取となる場合は、カルシウムやビタミンDサプリメントの常用が原因と考えられます。ビタミンDはカルシウムを吸収するはたらきがあり、ビタミンDを多量に摂取すると腸から吸収されるカルシウム量が急激に増加します。そのため、カルシウムだけでなくビタミンDのサプリメントを常用している人も注意が必要です。

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