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スポーツ障害

最終更新日:
2024年05月10日
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2024/05/10
更新しました
2021/04/30
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概要

スポーツ障害とは、スポーツによって骨、筋肉、靱帯、腱、関節などにダメージが加わって引き起こされる外傷の総称です。

スポーツ障害に含まれる外傷は多岐にわたり、打撲捻挫骨折のようにスポーツ中に突発的な外力が加わることで生じるものや、疲労骨折野球肘テニス肘などスポーツによって慢性的な外力が加わることで生じるものに分けられます。

いずれも軽症の場合は、理学療法、装具やギプスによる固定・安静、鎮痛薬などを用いた薬物療法などを行うことで改善しますが、重症の場合には手術が必要になるケースもあります。

発症を予防するためには、過度な運動を避け、スポーツ前のストレッチやウォーミングアップ、適切な用具の使用などを心がけることが大切です。

原因

スポーツ障害は、いずれもスポーツを行うことで骨や筋肉、靱帯、腱、関節など運動に関わる器官に外力が加わり、ダメージを受けることが根本的な原因となって起こります。特に、足や膝、肘、肩などスポーツの際に負担がかかりやすい部位に発症することが多く、ジャンプやダッシュなどの動作が多いスポーツほど発症リスクは高くなります。

またスポーツ障害はスポーツによる外力だけでなく、栄養状態の低下、疲れや睡眠不足の蓄積、スポーツをする場面に相応しくない靴の着用なども要因として挙げられます。

症状

スポーツ障害の症状は、外傷の種類や重症度によって大きく異なります。

テニス肘やゴルフ肘、オスグッド病など慢性的な外力が加わることによって引き起こされるスポーツ障害は、関節のひっかかりや運動時の痛みなど軽度な症状から現れ、悪化すると安静にしていても痛みを感じるようになります。

一方、慢性的な外力によるスポーツ障害の中でも、疲労骨折は下肢・肋骨(ろっこつ)・腕などの骨に徐々に亀裂が入って骨折を引き起こしますが、急激な痛みを引き起こすケースも少なくありません。

また、突発的な外力によって生じる打撲捻挫・骨折・脱臼などは受傷時に強い痛みが生じ、患部の腫れ、発赤、熱感、内出血などを引き起こすのが特徴です。重症の場合には周囲の神経などを傷つけてしびれや感覚低下などを伴うこともあります。

検査・診断

スポーツ障害が疑われるときは、発症部位や疑われる外傷の種類によって次のような検査が必要に応じて行われます。

画像検査

骨や筋肉、靱帯、腱、関節などに異常がないか調べるために画像検査が行われます。外傷の種類により、X線、CT、MRI、エコーなどが用いられます。

骨の異常が疑われる場合はX線検査が有用ですが、筋肉、靱帯、腱、関節内の状態を詳しく調べるにはCT検査やMRI検査が有用です。

関節鏡検査

前十字靱帯損傷半月板損傷など、関節内にダメージが引き起こされるタイプのスポーツ障害では関節鏡検査を行うことがあります。

関節鏡検査は、皮膚を小さく切開し、カメラが内蔵された機器を関節内に挿入して関節内部の状態を確認する検査です。体に負担がかかりますが、治療方針を決めるうえで有用な検査です。

治療

スポーツ障害の治療としては、基本的に患部を安静にすることが大切です。軽度な外傷であれば、多くは患部の安静を維持することや理学療法によって症状が改善します。

これらの対処によって症状が改善しない場合は、装具やギプスなどによる固定、鎮痛薬などを用いた薬物療法を行うこともあります。

保存的療法で十分な効果が得られない場合は、手術を行う必要があります。

予防

スポーツ障害はウォーミングアップやストレッチの不足、単調な運動の繰り返し、偏った筋肉の付き方、スポーツをする場面に相応しくない靴などが発症の要因となります。

スポーツをするときは適度な準備運動をしっかり行い、体をバランスよく使うよう心がけましょう。また、スポーツをした後に体の一部に痛みが生じる場合は、軽く考えずにできるだけ早く医師の診察を受けることが大切です。

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