症状
ワレンベルグ症候群は、非常に複雑な運動・感覚障害を伴います。血管性病変として発症するため、突然頭痛や嘔吐、回転性のめまい、ふらつきの症状が出現します。しゃっくりが初発症状になることもあります。 実際には運動麻痺は生じませんが、体幹のバランスが取れなくなるため歩行がふらついたり、血管性病変が生じた方向へ傾いたり(lateropulsionと呼びます)といった症状が出現します。嚥下や声帯運動にも影響が生じることから、飲み込みの障害や発声障害(声がかれたりします)などの症状もみることになります。 感覚障害の出現様式は、ワレンベルグ症候群で特徴的です。すなわち、温度や痛覚の感覚に障害を認めるようになりますが、顔面では血管性病変と同側、体幹や上下肢では反対側に感覚障害をみるようになります。 ワレンベルグ症候群では、ホルネル症候群と呼ばれる症状もみます。ホルネル症候群では、縮瞳、眼瞼下垂、眼球陥没の三大特徴を認め、その他、顔面の発汗低下と皮膚の赤みを呈するようになります。
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